2013-07-30

skin whitening 美白=美しい?

蝉 cicadas がよく鳴く 夏の朝です。

先週末、愛媛県に住むイギリス人の友人を訪ねました。
彼女の50歳を祝う誕生日パーティにお呼ばれしたのです。

イギリスでは、50歳、60歳、節目を盛大にお祝いするそうです。
アメリカやカナダもお祝いにはグリーティングカードが欠かせないのですが、
イギリスでも同じだそうで、お誕生日お祝いのグリーティングカードが、
彼女の家にびっちり並べてありましたよ♡


 
二日間ずっといろんな話をしました。
イギリスと日本の文化や価値観の違いは、とても楽しくて、
お弁当の話、教育の話、男女の役割の話・・・特に美白の話は興味深くって。


私たち日本人女性は、美白が大好きですよね。
日本国内の美白商品の売上は2000億円に迫る勢いとなっているそうです。


「色白の女性はモテる、美しい」と、
ほとんどの日本人が信じているように感じられる、ココ日本です。
ことわざにもありますね、「色の白いは七難隠す」!

私も小さい頃から、母に何度となく
「あああ(ため息たっぷりに)、あなたが色白だったらねえ・・・どんなによかったか!」
と嘆き悲しまれた記憶しかなく、
私の中で、「色白でない私は女性としてイケてない」
という悲しい劣等感につながったのでした。(笑)
(かといって、美白対策をしないワタシなのですが(^^))

じゃあ、イギリスでも、美白はもちろん美しさの基本?

彼女の説明によると、イギリスでは、
色白は病弱、虚弱、非社交的、経済的弱者、というnegativeイメージが強く、
逆に日焼けしていると、健康、元気はもちろん、かっこいい、美しい、社交的、裕福、成功者、
というpositiveなイメージとなり、
ほとんどの人が、健康的な日焼けを目指すとのこと。(紫外線対策をしながらね)

「日焼け=お金持ち、成功者」という図式が成り立つのは、
経済的に豊かであれば、あちこちとバカンスに出かけられるので日焼けをしている、
という昔の背景があるからだそうです。


美しいと言われたくて美白をする日本、
美しく健康的に見られるからと日焼けに価値を置くイギリス。

信じるものが違うと、まったく正反対のものを目指すんですね。


で、もっとおもしろいのは、
まったく反対(色白-色黒)のことを目指しているのに
どちらも、「自分が他者にどう見られるか?」を重要視したからこそ。

そこが わたしには興味深いです。同じなんだな~って。